2020年

2020/06/18

精神保健福祉士の役割

精神障害者の居住支援について

  精神保健福祉士の業務のひとつに、精神障害を持つ患者への居住支援があります。   これはとくに近年、厚生労働省が公表した「精神保健医療福祉の改革ビジョン」で示された、「入院医療中心から地域生活中心へ」という方針と深く関わっています。   地域生活中心にするには、住居を確保し、自分らしく暮らしていけるための支援が必要です。今回は居住支援について見ていきましょう。     1、居住支援とは   退院が可能とされていても、病院外で住む場所がなければ退院はできません。居住の場の確保を支援することは精神保健福祉士の仕事のひとつです。   まず、住まいのあり方として望まれているのは、地域コミュニティの中で安心して健康で快適に、自己実現しながら暮らせる場です。ただ住むことができる場所というだけでなく、そこに住む人の生活の質の向上を図ることが大切です。   同時に、地域が連携し日常生活圏域の形成を進め、福祉サービスなどを住み慣れた地域で十分に受けられることが理想です。この理想を目指して精神保健福祉士は居住支援を行っていきます。   まず各々の患者の状況にあった住まいを確保し、生活支援サービスやコミュニティの形成など、障害の程度に関わらずすべての人が地域で支え合う環境を構築することが求められています。     2、住まいの確保への課題   住まいの確保がうまくいかない理由は患者によって様々です。   例えば、頼れる家族がおらず、就労し賃金を稼いでいないために家賃が発生する住居を確保できない場合。これは就労が可能な状態であれば就労支援から行い、住居の確保の相談に乗ります。また、グループホームや要配慮者向けの賃貸住宅を検討することもあります。   就労しており一人暮らしが可能な状態であっても、保証人がおらず借りられない場合もあります。   そして、賃貸人に拒否されてしまうケースもあります。調査では居住制限のうち「障害者のいる世帯は不可」としている賃貸が3.1%となっています。(平成18年度/全国/日本賃貸住宅管理協会調べ)   賃貸人の拒否理由は、家賃滞納が不安であったり、根強い偏見や誤解があったり、近隣住民とのトラブルを危惧していたりなど様々です。こういった賃貸以外を探すことや交渉をすることも、精神保健福祉士が相談にのる内容のひとつです。   また、障害の程度によっては普通の住居では生活が難しく、バリアフリー化されている必要があるなど建物のハード面で条件がある場合もあります。 持ち家であれば住宅改修が可能ですが、大きな改修になればその分費用が嵩みますし、一緒に生活する家族がいれば家族の生活との擦り合わせが必要です。   そして、これが一番大きな問題かもしれませんが、患者本人の「自立して暮らしたい」という気持ちが薄くなってしまう課題があります。退院が可能な状況になっていても、一人暮らしへの不安や慣れない地域への不安があって当然です。心の準備ができるよう、体験宿泊などを通してスムーズに地域生活へ移行できるようサポートすることも居住支援です。     3、居住支援事業   居住支援の課題は多くありますが、年々見直されており、住まいに関する施策・サービスも増えてきました。いくつかご紹介します。   ①あんしん賃貸支援事業 様々な人が賃貸住宅を借りやすいように、受け入れている民間賃貸住宅の情報提供がされています。協力している不動産店は「あんしん賃貸住宅協力店」といい、ステッカーが貼ってあります。   ②家賃債務保証サービス 借主が一定の保険料を支払い、居住者が家賃を支払えなくなってしまっても代わりに立て替えを行うサービスのことです。病状が悪化するなどして、支払いが不慮の理由で遅くなってしまった場合などに有用です。しかし、保険ではなくそのお金を保証者に後日支払わなければならないため注意が必要です。実質一定期間借りられるという仕組みです。   ③住宅改修費用の助成制度 手すりの設置や段差の解消、浴室・トイレなどの改修など、障害に合わせて住まいを住みやすく改修することが必要な場合があります。この場合に受けられる費用の助成制度です。   ④障害者の相談支援事業 地域に設置されている相談支援事業です。家探しの協力や、関係機関との連携を図って日常生活をサポートする事業があります。ここで働く精神保健福祉士も多いでしょう。退院後は地域の精神保健福祉士をはじめとする支援員と連携を取り、患者をサポートしていきます。     4、居住支援が目指すもの   先に挙げたように、様々な課題があることから患者自身も退院へ前向きになれないケースも多いでしょう。   退院後に安心して健康に過ごせる住まいが作れるよう、精神保健福祉士も理想の住まいを一緒に思い描くことが大切です。   一人暮らしを始めると、自由な時間を心置きなく過ごせることや、自由に部屋を変えていけること、社会参加する場所を自分で選択して自分のペースで進められることなど、毎日が楽しく感じる患者がほとんどです。   大家さんや近所の方と良い関係が築けると、より生活が輝いていくでしょう。大きな声でゆっくり話すようにお願いをしたり、患者が苦手とするコミュニケーションをあらかじめ伝えておくなど、関係構築を円滑にする方法はたくさんあります。   病状が悪化した時のためにも退院後のアフターケアは必須ですが、このように明るい声を聞けることで精神保健福祉士のモチベーションにも繋がり、次の居住支援にも活かせます。

2020/05/19

精神疾患

代表的な発達障害とその特性

  精神保健福祉士が扱う領域では、発達障害の患者も多くいます。発達障害は、広汎性発達障害(自閉症など)、学習障害、注意欠陥多動性障害など、脳機能の発達に関係する障害です。   今回は代表的な発達障害とその特性、また精神保健福祉士との関わりについてご説明します。 3つの発達障害 まず、発達障害は大きく分けて3つの種類があります。   ①広汎性発達障害 自閉症やアスペルガー症候群がこれにあたります。 自閉症は、言葉の発達の遅れ・コミュニケーションの障害・対人関係や社会性の障害があります。パターン化した行動やこだわりが強いことも特性の一つです。知的な遅れを伴うこともあります。よく知っている場所では集中して何かに取り組むことができます。 対して、アスペルガー症候群は言葉の発達の遅れはなく、知的な遅れも伴いません。そのため自閉症よりも発覚しにくいという特性があります。ですが、自閉症と同じく、コミュニケーションの障害・対人関係や社会性の障害・パターン化した行動や興味関心のかたよりがあります。また、言語発達に比べて不器用である点も特性のひとつです。成長とともに不器用さが際立ち、アスペルガー症候群とはっきりする場合があります。   ②注意欠陥多動性障害(AD/HD) 集中できない・じっとしていられない・考えるよりも先に動いてしまう、といった特性があります。知的な遅れを伴うこともあります。学校で机にじっと座っていられなかったり、忘れ物を何度もしてしまうといった子供は、周囲の人に呆れられてしまうことなどがありますが、原因は障害にある可能性があります。近年患者が増えていますが、まだまだ世間の理解が進んでいない疾患です。   ③学習障害(LD) 知的発達に比べて、「読む」「書く」「計算する」などの特定の能力に著しい困難を示す状態をいいます。読みながら話す、聞きながら書くなど動作を組み合わせるシーンで、苦手なことがあると途端にできなくなってしまいます。読むことに必死になり話しかけられても返事ができなかったり、書くことに集中しすぎて聞くことができなくなったりします。 その他: トゥレット症候群 聞きなれない言葉かもしれません。トゥレット症候群とは、突然に起こる素早い運動の繰り返しや発音です。運動や音はチックと呼ばれます。首を振ったり、口を開けたり曲げたりする動きを繰り返してしまうことを運動チック、アやオなどの発音を繰り返したり風邪などではないのにエヘンエヘンと咳払いを続けてしまうことを音声チックと呼びます。 10人に1人の子供が動きや声を繰り返してしまうことがあると言われており、1年以上そういった動きや声が続く子供は100人に1人いると言われています。1年以上の場合にトゥレット症候群と診断されます。   吃音症 言語聴覚士の領域である吃音の問題も、発達障害の一つです。一般的に「どもる」と言われる話し方の障害です。幼児期に出るものと考えている方も多いですが、青年期から目立つようになる人や、成人してから電話の場合のみどもってしまい悩む人もいます。   精神保健福祉士の扱う精神疾患では、同じ病名だとしてもその原因や背景は人それぞれ違います。例えば過重労働やリストラによってうつ病になってしまった男性と、いじめにより不登校になりうつ病と診断された男児では、支援方法や解決策は全く違ったものになります。 発達障害と精神保健福祉士の関わり 発達障害の当事者の方とその家族の方に対し、日常生活のサポートや自立支援を行う場所があります。以下の施設に勤務している精神保健福祉士は、発達障害の患者と関わることになります。 ・障がい者デイサービス 施設で行われる行事を企画し、障がい者の生きがいを支援します。地域と患者を密接に結びつけ、自立支援にもつなげる職場です。生活支援員や生活相談員などと呼ばれます。   ・放課後等児童デイサービス 小中高校の障がい者児童を預かり、リハビリを行う施設です。障がい者デイサービスと同じく行事を企画・開催したり、創作活動などを支援します。児童相談員と呼ばれます。   ・地域活動支援センター 障がい者とその家族のために必要な情報を提供したり、食事やレクリエーション、入浴サービスなどを提供します。   ・福祉ホーム 自宅で生活することが難しい障がい者のために低額な料金で住居を提供している場所です。日常生活に必要な支援を行い、自宅へ復帰できるようサポートも行います。   ・障がい者授産施設 「授産活動」という言葉をご存知でしょうか。一般的な企業に就職して働くのが困難な障がい者が、施設内の仕事をすることを授産活動と言います。それによって働く意欲や技術を伸ばしていく仕事です。職業指導員や就労支援員と呼ばれます。   ・保健所 保健医療についての計画を立案したり、心の問題に関する世間の理解を深めるための活動を行います。他の施設が社会福祉士や介護福祉士も対象となっているのに対し、保健所は精神保健福祉士が担当する場所です。精神保健福祉相談員と呼ばれます。     精神保健福祉士として働く中で、発達障害の患者と関わる場所は上記のように多くあります。   しかし、精神保健福祉士がより多く関わる統合失調症やうつ病に比べると発達障害はまだまだ新しい分野です。世間の理解が得られなかったり、前例が少なく対応に迷うケースも出てくるでしょう。   常に新しい情報を入れて学び続け、ひとりひとりの患者と真摯に向き合うことが神保健福祉士に求められています。

2020/05/19

精神保健福祉士の役割

ストレスチェック実施者としての精神保健福祉士

ストレスチェックを受けたことがあるでしょうか。   ストレスチェックとは、就労している人の心理的負担がどの程度なのかを測るために行われているもので、精神保健福祉士はストレスチェック実施者になることができます。現在働いている人は会社から義務付けられているので受けたことがあるかと思います。   今回は、ストレスチェックと精神保健福祉士の役割について見ていきましょう。   ストレスチェックとは? ストレスチェックは、労働安全衛生法の改定により制定されたものです。2015年から実施が義務付けられましたので、かなり最近のことです。50人以上の職場に年に1度のストレスチェックが義務付けられています。2015年以前から就労している人は、そういえば最近になって受けるようになったな、という印象があるかと思います。   ストレスチェックを実施できる人は医療職です。精神保健福祉士の他には、医師・保健師・看護師(厚生労働省が定める研修を終了した者)・歯科医師・公認心理士が可能です。   ストレスチェック実施者になるためには、ストレスチェック実施研修を受ける必要があります。労働者の健康管理について、メンタルヘルス対策について、健康の保持増進を図るための支援について、の大きく3つの柱について学びます。 ストレスチェックの具体的な内容 ストレスチェックで行うことは以下の2点です。   調査票の作成 一般企業や教育機関がストレスチェックの調査票を作成するわけですが、その際に精神保健福祉士も関わり、アドバイスを行います。職場によって受けるストレスは様々で、そのため高ストレスかどうかを判断する評価方法も職場や役職によって様々です。そのため各企業の仕事内容について把握し、専門知識と照らし合わせてアドバイスをする必要があります。   面談 調査票を作成し就労者に実施した後に、その結果を見て面談を行います。高ストレスとなってしまった原因はどこにあるのか、今の状況はどういったものなのかなど、調査票だけではわからないことを直接面談して判断していきます。   では、具体的には高ストレス者はどのような基準で決められているのでしょうか。   高ストレス者の数値基準   厚生労働省は、ストレス制度実施マニュアルを作成しており、そこに高ストレス者の数値基準を例として載せています。具体的な手順を解説していきます。   合計点数を使う 調査票をもとに、合計点数を算出します。この場合気を付けたいのが、調査票の質問の聞き方によっては点数が低いほどストレスが高いと評価するような質問と、点数が高いほどストレスが高いと評価するような質問が混ざってしまっているケースです。こういった質問が混ざっている場合は片方の点数を逆転させて足し合わせていく必要があります。   厚生労働省のマニュアルにおいて、数値基準の例を挙げると、領域Bの質問における最高点が116点の調査票の内容で合計点数が77点以上であると高ストレス者と選定されます。 このように、合計点数を使って基準以上の人を選定する方法です。   素点換算表を使う 厚生労働省のマニュアルにある素点換算表を使う方法です。計算の方法が複雑で、使いにくいというデメリットがあります。メリットは、質問の数の影響を排除し、尺度ごとの評価が考慮されることです。 簡単に言うとストレスの高い質問は点数が高くなるように、ストレスに該当しても比較的負担の低い質問は点数が低くなるように設定されています。より詳しい点数を出すことができます。   ストレスチェックを行う意義 なぜ、ストレスチェックが義務化されたかというと、その意義にあります。まず従業員のメンタルヘルス不調を未然に防止できるということ。精神保健福祉士としてはメンタルヘルス患者の対応にあたることが業務であるのはもちろんのこと、未然に防ぐ活動を行うことも責務としてあります。専門職として真摯に取り組みたい理由はここにあるでしょう。そして次に、企業としては職場の課題が見える化し、環境改善につながること。そしてその改善が進めば従業員の満足度向上や求人力に繋がるという点です。   このようにストレスチェックは意義のある制度ではありますが、そのために不利益が出てしまわないように留意する必要があります。それは主に守秘義務です。精神保健福祉士であれば患者の情報を他人に漏らしてはいけないことはもちろん承知だと思いますが、ストレスチェックの現場においても同様に、誰が高ストレス者でどんな不調があるのかなどが他の就労者に漏れてしまわないよう配慮する必要があります。

2020/05/18

精神保健福祉士の役割

自治体の”心の相談室”をご存知ですか。

新型コロナウイルス感染拡大やその影響でこれまでの日常生活とはまったく違った生活を送らざるを得ない状況になっています。 そのため、以前と違った生活リズムになったり、いままでできたことができなくなったり、と行動を制限させることによって大小さまざまなストレスを感じているかと思います。 この先の見えない苦しい状況がつづくなかで、自分自身、家族の心の健康についてもしっかりと見つめていかねばないないと思います。 そのため、いま、自治体はこころのケアのよりどころになる先として「心の相談室」という窓口を設けているのはご存知でしょうか。 電話相談やメール相談、LINE相談などもできる自治体もあるようです。 自治体のホームページを検索いただくと窓口があります。 あれっちょっと変だな、なんか不快だと自分自身に変化を感じた場合には活用いただくとよいかと思います。 ------------------------------- こころの健康を保ちつづけるために、 生活リズムを乱さない (早寝早起) 適度な運動や活動をする メディアから離れる(コロナから離れてみる) などに取り組むことが必要です。 また今後の懸念点として、生活リズムを戻せねばならなくなるタイミングが危険です。 我々はコロナウイルスのせいで仕事や学業、余暇の過ごし方などの生活様式が変更せざる負えないと強いられ、否応なくそれに対応をしてきました。 しかし、この生活様式を再び、もとのいままでの形に変化させることになる場合、さらなるこころとからだへのストレスが負荷となることが予想されます。 たとえば、  ・テレワークや在宅勤務から通常出勤へ戻ること  ・休業、短縮営業から通常営業時間へ戻ること  ・休校から登校開始となる学習形態の変化 など、ここ1~2か月で急激に生活様式変化をしてきたなか、再度、急激な生活スタイルの変化を求められることになります。 ひとはこのような急激な変化には強くはありません。自分が感じる以上にストレスをこころとからだは感じます。そうなると普段以上に不規則、不健康な生活習慣を定着しやすくなり、心の不健康にもつながります。 たとえば、 インターネット・SNS依存 アルコール依存 ギャンブル依存 ゲーム依存 など、ストレスを緩和するためにこれらへ依存傾向になることも多くあります。 しかしながら依存症は一度起こると自分ではコントロールがとても難しく、悪化するしかありません。 依存予兆が自分のなかで起きている、変化を感じている場合はには「こころの相談室」を訪ねてみてください。 長くなりましたが、「こころの相談室」では精神保健福祉士がおひとりおひとりのお話を聞き、その悩みの対処方法を一緒に考えていきます。

2020/04/30

精神保健福祉士になるには

精神保健福祉士国家試験合格率100%を達成した日福の学びの特徴とは②

『日福で勉強できる内容』についてポイントをまとめてわかりやすく紹介させていただきますので、ぜひご一読ください。   1、養成校の中でも、『国家試験合格なら日福』といわれる理由   前回も紹介させていただいた通り、本校の精神保健福祉士国家試験合格率は毎年全国トップクラスを誇っています。 ちなみに2020年2月に実施した第22回精神保健福祉士国家試験合格実績は以下の通りです。 今年は、精神保健福祉養成学科(夜間部/ナイトコース)で全員合格100%を達成しました!   ◆精神保健福祉士養成学科(昼間部/1年制)  国家試験合格率85.7% 国家試験合格者数60名(全国第1位)※一般養成昼間部通学   ◆精神保健福祉士養成科(夜間部/1年制)  国家試験合格率96.7%  ・ナイトコース:国家試験合格率100%全員合格達成  ・トワイライトコース:国家試験合格率89.1%  (全国平均合格率62.1%)     2、歴史と伝統で蓄積された国家試験対策の出題分析と合格へのノウハウ   たった10ヶ月余りの学習期間で精神保健福祉士の国家試験に合格するために、本校ではこれまでのノウハウを活かした国家試験対策でみなさんを合格へと導きます。 ここではそのノウハウの一部をご紹介します。   ①入学前から始まる国家試験対策「資格取得オリエンテーション」  本校の国家試験対策は入学前から始まっています。入学前に実施する「資格取得オリエンテーション」では、早期から国家試験に向けた意識作りを指導します。1年間で効率よくポイントを押さえたる学習方法について指導します。   ②出題傾向を掴める「実力テスト」「模擬試験と解説」 暗記だけでは合格できないのが精神保健福祉士国家試験。 本校では、実力テスト、学内模試、外部模試をくり返し実施して、国家試験本番までに出題傾向を掴み、弱点科目を克服していきます。国家試試験前には総復習を行い、万全の体制で国家試験に挑むことができます。出題傾向を分析、知り尽くした教員が本番前の学生に安心感を与えるひとつにもなっています。   ③ひとつ上の合格体制「担任による随時指導」 国家試験を向えるにあたり不安を感じる学生にはクラス担任が、学生一人ひとりに向き合って随時指導をおこないます。教員と学生が二人三脚で国家試験に向かう合格支援体制こそ全国1位の合格実績を生み出しているのです。     ④全員合格を目指すための「ノートテイキングシステム」 大学の頃、試験前におもわず友人のノートを借りてしまったという経験はないでしょうか?本校では全員合格を目指してクラス全員が当番制でノートやレジュメをファイルする制度があります。これが「ノートテイキングシステム」です。 体調不良や仕事で授業を休んでしまっても、一回一回の授業を聞き逃さないために学生同士が科目別にファイリングして、いつでも確認できる、コピーできるように助け合うが学習方法です。 本校は精神保健福祉士を目指すために、昼間部、夜間部の2つのコース、通信教育部の 4つのチャンネルと持っていることも選ばれる理由です。 精神保健福祉士へ現役合格をしたい方は、ぜひ日本福祉教育専門学校へ。   *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 精神保健福祉士養成学科(昼間部)について 詳しくはこちら 精神保健福祉士養成学科(夜間部/トワイライトコース)について詳しくはこちら 精神保健福祉士養成学科(夜間部/ナイトコース)について詳しくはこちら *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

2020/04/28

精神保健福祉士になるには

精神保健福祉士国家試験合格率100%を達成した日福の学びの特徴とは①

『日福で勉強できる内容』についてポイントをまとめてわかりやすく紹介させていただきますので、ぜひご一読ください。 1、精神保健福祉士国家試験全国第1位、合格率100%も達成!   ①精神保健福祉士国家試験の全国平均は約60%   本校の精神保健福祉士養成学科(昼間部)、精神保健福祉士養成科(夜間部)は大卒・実務経験者を対象とした課程のため、修業年限は1年という最短での資格取得ルートです。 しかも、国家試験は在学中の2月上旬に受験するため、実質10ヶ月での学習で国家試験本番にチャレンジすることとなります。     では、精神保健福祉士の国家試験の難易度がどうでしょうか? 年1回しか行われず、不合格をなった場合には翌年に再チャレンジという国家試験です。 試験の形式は、筆記試験です。   筆記試験の科目は17科目で、筆記試験科目の1~11科目については、社会福祉士との共通科目となっています。 1、人体の構造と機能及び疾患 2、心理学理論と心理的支援 3、社会理論と社会システム 4、現代社会と福祉 5、地域福祉の理論と方法 6、社会保障 7、低所得者に対する支援と生活保護制度 8、福祉行政と福祉計画 9、保健医療サービス 10、権利擁護と成年後見制度 11、障害者に対する支援と障害者自立支援制度 12、精神疾患とその治療 13、精神保健の課題と支援 14、精神保健福祉・相談援助の基盤 15、精神保健福祉の理論と相談援助の展開 16、精神保健福祉に関する制度とサービス 17、精神保健福祉の生活支援システム   この国家試験に合格して、精神保健福祉士の国家資格を取得できるのです。   ②本校の2019年度(第22回)精神保健福祉士国家試験実績   17科目という多くの科目を1年間足らずの短期間で学ぶ本校の精神保健福祉士取得への道。 今年2月におこなわれた第22回精神保健士国家試験の結果はどうだったでしょうか?   第22回精神保健福祉士国家試験は全国平均合格率62.1%という結果でしたが、本校では!   ◆精神保健福祉士養成学科(昼間部/1年制)  国家試験合格率85.7% 国家試験合格者数60名(全国第1位)※一般養成昼間部通学   ◆精神保健福祉士養成科(夜間部/1年制)  国家試験合格率96.7% 国家試験合格者数全国第2位※一般養成夜間部通学   ・ナイトコース:国家試験合格率100%全員合格達成   ・トワイライトコース:国家試験合格率94.7%   今年も学科やコースによって、「全国第1位」や「合格率100%全員合格」という圧倒的な結果を達成することできました。   そして、結果から分析すると、昼間部と夜間部の差はほぼなく、 働きながら学び学生が多く在籍している夜間部で合格率100%を達成いたしました。 つまり、[昼間部]・[夜間部トワイライトコース]・[夜間部ナイトコース]は、 本校であれば、どのコースを選んでも国家試験合格率に大差はないという結果です。   学科選びやコース選びはご自分のライフスタイルに合わせてお選びいただければよいということをお伝えしたいと思います。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 精神保健福祉士養成学科(昼間部)について 詳しくはこちら 精神保健福祉士養成学科(夜間部/トワイライトコース)について 詳しくはこちら 精神保健福祉士養成学科(夜間部/ナイトコース)について 詳しくはこちら *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

2020/04/22

精神疾患

「統合失調症」の治療について知る

こんにちは。精神保健福祉士が関わる「統合失調症」。 今回はその治療方法についてお伝えします。 1、治療方法はどのように行われるか?   統合失調症の代表的な治療として、薬による治療と精神科リハビリレーションがあります。 急性期には薬により治療が基本になり、なるべく早い時期から薬と精神科リハビリテーションを組み合わせた治療を行うことが効果的です。   統合失調症の薬物療法は、「抗精神病薬」といい、症状の改善や再発の予防に大きな力を発揮にします。また、薬による治療に合わせて、十分に休養を取ることも大切です。   精神科リハビリテーションは、病気の症状で生じる「生活のしづらさ」を改善し、スムーズに安定した生活を送れるようにすることを目的におこないます。具体的には、デイケア、作業療法、SST(生活技能訓練)、心理教育などのプログラムがあり、医療機関や精神保健福祉センター、自立訓練事業所などで実施されています。 精神科リハビリテーションは医師や看護師のほか、精神保健福祉士、作業療法士、臨床心理士などの専門職が連携して行います。   2、再発しやすい病気です。   統合失調症は再発しやすい病気です。 いったん症状が落ち着いても長期にわたって治療を続ける必要があります。治療を中断すると、薬が効かなくなって回復に時間がかかるようになったり、再入院になる人が多くなります。   再発のサイン  1、眠れない日が続くようになる  2、イライラしている  3、食欲が落ちている  4、焦りや不安の訴えが多くなる  5、発病時の体験を昨日のことのように語るようになる  6、そわそわして、落ち着きがなくなる  7、うつ病になり、ぼーっと考えたりする  8、被害的で、疑い深くなる   「統合失調症」について、理解を深められたでしょうか? 誰でも発病する可能性のある統合失調症。家族や周囲の方のサポートや、制度をうまく活用して治療していきましょう。 /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 「統合失調症」の精神科リハビリテーションを行う専門職 精神保健福祉士とは? 精神保健福祉士を目指したい方はこちらへ資料請求

2020/04/22

精神疾患

「統合失調症」の症状について

精神保健福祉士の専門領域である「統合失調症」について解説します。 1、「統合失調症」はどのような病気ですか?   統合失調症は、考えや気持ちがまとまらなくなる状態が精神疾患で、その原因は脳の機能にあると考えられています。約100人に1人がかかるといわれており、決して特殊な病気ではありません。 年齢では、思春期から40歳くらいまでに発病しやすいと言われています。   2、「統合失調症」の発病の要因は?   統合失調症の原因はまだはっきりとわかっていませんが、脳内で情報を伝える神経伝達物質のバランスが崩れることが関係しているのではないかといわれています。 また、大きなストレスがかかることも関係があるようです。 遺伝子も関与しているといわれていますが、単純に遺伝子だけの問題ではなく、さまざまな要因が関与していると考えられています。   3、どのような症状がありますか?   統合失調症の症状は大きく分けて3つあります。   ①陽性症状 妄想:実際にないことを強く確信する。 幻覚:ないはずのものが見えたり(幻視)、悪口が聞こえたり(幻聴)する。 思考障害:思考が混乱して考えに一貫性がなくなる。会話に脈絡がなくなる。   ②陰性症状 感情の平板化:喜怒哀楽の表現が乏しくなり、他者の感情表現に共感が少なくなる。 思考の貧困:会話で比喩などの抽象的な言い回しが使えなかったり、理解できなかったりする。 意欲の欠如:自分から何かをしようという意欲がなくなってしまう。 自閉(社会的引きこもり):他者とコミュニケーションを取らなくなる。   ③認知機能障害 記憶力の低下:物事を覚えるのに時間がかかるようになる。 注意・集中力の低下:集中したり、考えがまとめたりすることができなくなる。 判断力の低下:物事の優先順位をつけられなくなったり、判断したり、計画を立てたりできなくなる。   4、病気の経過と症状は?   統合失調症には病気の経過によって、「前兆期」・「急性期」・「消耗期(休息期)」・「回復期」の4つに分けられます。 それぞれの病気で特徴的な病状を解説します。   ①前兆期 眠れない 音に敏感になる 焦り気持ち 気分が変わりやすい →過労や睡眠不足に注意する。   ②急性期 不安になりやすい 眠れない 幻聴や妄想(被害的ものが多い) →睡眠・休息・安心感が大切。   ③消耗期(休息期) 眠気が強い 体がだるい 引きこもり 意欲がない やる気がでない 自身がもてない →数カ月単位の休息、就寝時間は規則正しく、焦らず無理せず。   ③回復期 ゆとりがでてくる 周囲への関心の増加 →楽しみながらのリハビリテーションや体力づくりも大事。   /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ >「統合失調症」の精神科リハビリテーションを行う専門職 精神保健福祉士とは? >精神保健福祉士を目指したい方はこちらへ資料請求

2020/04/21

精神保健福祉士の役割

保健所の仕事について知る

こんにちは。日本福祉教育専門学校です。   新型コロナウイルス感染症のニュースでよく耳にする「保健所」という相談窓口があるのはご存知かと思います。 “まずは保健所に相談してください。”と言われていますが、実際に保健所がどのような仕事をしているのかまとめてみました。   ※保健所および保健センターは、地域保険法によって設置されています。 「保健所」は広域的・専門的なサービスを実施しており、は住民の身近な保健サービスは市区町村の「保健センター」において実施されています。   1、保健所とは   保健所は、都道府県、政令指定都市、中核都市などに設置されています。 保健所には、事務職員だけでなく、さまざまな専門職が働いています。 具体的には、医師、保健師、看護師、薬剤師、社会福祉士、精神保健福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、診療放射線技師、臨床検査技師、獣医師、栄養士などです。 新型コロナウイルスのような感染症対策であったり、そのほかにも精神保健や難病対策など地域保険の重要な役割を担っています。   2、保健所の業務内容とは   保健所は、地域住民に密接な関わりのある行政窓口です。さまざまな業務がありますが、ここでは4つ紹介します。   ①母子保健 赤ちゃんが生まれて各ご家庭で育児をしているときに心強い味方です。 母子保健離乳食講習や乳幼児健康相談、3歳児健診などもお住まいのお近くの保健所や保健センターで行っています。なかには保健所内に子育て支援担当を設けて、より地域の子育て支援をサポートしてくれている保健所もあります。   ②精神保健福祉 心の病気や悩みについての相談を受け付けています。 助言や指導だけでなく、社会復帰に関する相談に応じています。国家資格である精神保健福祉士が相談援助をおこなう保健所もあります。   ③予防 保健所の大切な業務で、いままさに感染拡大している新型コロナウイルス感染症などの感染症や結核の予防に関わる業務を行っています。 最近ではエイズに関する面接相談や抗体検査も受けられるところもあります。   ④動物愛護・狂犬病予防 ペットを飼ったことがある方なら窓口に行かれたころがあると思いますが、動物愛護・狂犬病予防の観点から、登録申請の受理や鑑札の交付、狂犬病予防注射票を交付するのも保健所の仕事です。   3、国民の「健康づくり」のために 国民の健康増進をめざす保健所では、健康教室・健康相談・成人検診・各種がん検診・訪問指導・健康教育なども行っています。 また、「健康づくり」の事業では、食生活改善や運動普及促進事業も展開、「栄養改善」の事業では、栄養成分表示などの相談や指導、集団給食施設への指導もしています。 まさに、保険・健康にかかわる専門家集団が集う保健所は、「安心」のバックグラウンドがあると言えるでしょう。

2020/04/19

精神疾患

「コロナ疲れ」に負けない過ごし方とは

こんにちは。日本福祉教育専門学校です。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐために、国内では学校の臨時休校やイベント自粛、そして首都圏を中心に外出自粛となっています。 また、一時はトイレットペーパーの買い占めが起きたり、通勤電車で咳をすると白い目で見られてしまったり、社会全体は大変な状況にあると言えるでしょう。 そんな中で、ネット上では、「コロナ疲れ」「コロナストレス」「コロナうつ」という言葉も現れるようになりました。 毎日の生活やこれからのことに不安を感じ、ストレスのきっかけをなってしまうのです。 1、「コロナ疲れ」の原因がストレス 新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの日常生活を大きく変化させることになってしまいました。 これまでにないウイルスに不安を感じて、外出も思うようにできない生活に大きなストレスを感じている方も多くいらっしゃるでしょう。そのストレスが蓄積していくことで、「コロナ疲れ」となってしまうのです。   2、「コロナ疲れ」の原因を取り除こう 多くの方が新型コロナウイルスに対して強い不安やストレスを感じているのではないでしょうか。また仕事もテレワークとなり、なんとなく時間の制限なく曜日感覚もなくパソコンに向かって作業をしてしまい、ONとOFFがなくなる生活リズムになってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。   「コロナ疲れ」を予防するためには、まずその原因となるストレスをうまくコントロールすることが大事です。 それにはまず生活習慣と整えることがとても大事なのです。 そして、栄養バランスの良い食事と良質な睡眠を取ることは、ストレスコントロールすることに重要なものになります。 新型コロナウイルスでこれまでにない生活を過ごし、疲れを感じているという方も多いのではないでしょうか。 無意識にイライラしたり、不安が高まったり、緊張感が続いていたり…。 まずはセルフチェックをして、自分自身のことを知っているものいいでしょう。   【精神面チェック】 ☑先がどうなるかわからずイライラしてしまう ☑心配が強く不安がどんどん大きくなっている ☑気持ちが落ち着かずにどうしていいかわからない ☑新型コロナウイルスのニュースを見ると落ち込んでしまう ☑自分や家族が感染してしまうのでは?と常に緊張している ☑仕事などに集中して取り組むことができない ☑自宅に一人でいるのが怖い ☑何もする意欲がわかない   【身体面チェック】 ☑休んでいるのに疲れが取れない ☑眠れなかったり、夜中に目が覚めて眠れなくなったりする ☑頭痛がひどく治らない ☑食欲がなかったり、腹痛を感じる ☑肩こりや背中に痛みを強く感じる ☑めまいや耳鳴りがする このような状況が続いていることで、知らずうちに心身から疲れやストレスのサインが出ています。 心身に現れている不調に気付き、適切に対処することはとても大事です。   3、「コロナ疲れ」に対する不安とストレス緩和とは 新型コロナウイルスの情報がニュースだけでなく、ネット上やSNSで溢れかえっています。 その中でも正確な情報を掴み、今できることを取り組むことがいいでしょう。 ここで不安や恐怖を緩和させる4つのポイントをご紹介します。   ①正しい感染予防に取り組むようにする(手洗い、うがい、蜜を避ける) ②過剰に反応しないように工夫する(情報には過敏ならず、必要な対応を) ③免疫力を高めるような生活を過ごす(食事、睡眠、運動、入浴などの生活習慣) ④緩和緊張できる方法を身に付けておく(深呼吸などのリラックス方法)   新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための生活は、もうしばらく続きそうです。 心身ともに健康と安全を第一に、みんなで乗り越えていきましょう!