社会福祉士が活躍する場は多岐にわたります。そして、希望する職場によって志望動機はさまざまです。主に志望動機は、履歴書の志望動機欄に記入することになりますが、面接時にも質問される場合があります。あらかじめ志望動機を明確にしておき、しっかり答えられるように準備しておきましょう。ここでは一般的な志望動機の書き方について紹介していきます。また、例文も紹介しますので社会福祉士として働きたい方は、ぜひ参考にしてください。
まずは志望動機の基本的な書き方についてです。社会福祉士として働くことを希望している場合、社会福祉士の資格を取得した理由はなぜか、どのように自分の将来を考えているのかなどを具体的にすることで、説得力のある志望動機になります。つまり、志望動機といっても「社会福祉士として働きたい理由」のみを書くわけではなく、自分がどのように支援者として貢献していきたいか、力量を高めていくかを伝えることが大事なのです。
まずは高齢者福祉施設やケアハウスなどの介護施設での勤務を希望している場合です。社会福祉士の志望動機としては、身近なご家族の病気などによって介護の重要性を知ったことがきっかけになって志望するというケースが比較的多い傾向にあります。
地域に密着した貢献ができるのが福祉施設で働く社会福祉士。その仕事内容から考えて、「地域の方々のために貢献したい!」という気持ちから志望している方が多いです。
MSW(医療ソーシャルワーカー)と呼ばれ、より幅広く活躍する専門家が、医療機関で働く社会福祉士です。「患者さんの地域生活への復帰を支援したい!」という理由から、この機関を志望する方が多い傾向にあります。また、身体的のみならず、精神的な問題をサポートしていきたいという方も少なくありません。
それでは実際に社会福祉士における志望動機の例文を見ていきましょう。
※あくまでも一例になりますので、働く現場によって異なります
「私が社会福祉士を志望した理由は、社会に貢献できる仕事に就きたいと考えているからです。過去に参加したボランティア活動がきっかけになり、介護業界に興味を持ちました。大学時代には介護ヘルパーのアルバイトを通して、質の高い介護サービスを提供できるようにスキルアップに努めてまいりました。常に相手の気持ちになって考えることの重要性を感じています。今後は今までの経験を活かして、社会福祉士として活躍していきたいと考えています。さらなるスキルアップをするためにも、多くのスタッフで介護をおこなっている貴社で働くことを志望いたします。」
「大学では主に地域福祉を勉強してきました。大学卒業後、福祉用具メーカーへ一旦就職しましたが、これからは、利用者により身近なところで、さらに幅広い実践力を学び、自分のスキルを向上していきたいと考えているため、貴社を志望いたしました。今まで得た知識やスキル、経験を活かして、地域の利用者に寄り添い、社会貢献をしていきたいと考えています。」
以上、社会福祉士における志望動機の書き方について見てきました。大事なことは自分の経験などを交えながら志望動機を伝えること、そして将来のビジョンなども伝えるとよいでしょう。