社会福祉士の仕事はソーシャルワーカーとして、日常生活に困っている方や、日常生活に不安を感じている方に対して援助をするのが役割です。そんな社会福祉士には年齢制限はあるのでしょうか。ここでは、社会福祉士における年齢に関してお伝えしていきます。
社会福祉士に年齢制限があるかどうかという疑問については、はっきりと「ある」、「ない」とお伝えすることができません。と言いますのも、どのような働き方をするかによって異なるからです。具体的には、介護施設や医療機関、学校施設などに所属して勤めている方の場合には、施設ごとの決まりとして定年を設定していることが多いです。つまり、この場合は年齢に制限があるということになります。ただ、現在では働き方が多様化しており、70歳を超えて非常勤で働いている方もおります。また、独立開業している場合には、退職のタイミングを自分で決めてよいことになります。ですので、独立開業の可能性も加味すれば、年齢制限はないということになります。
年齢制限は働き方によって変わってくるということはおわかりになりましたね。働く状況によっては定年があったり、一生働けたりするというわけです。年齢の上限について見たところでもう1つ、「一般的には何歳頃から働いて、どのくらいの期間を社会福祉士として活躍しているの?」といった疑問を抱きませんか? 社会福祉士を目指す方にとっては自分の年齢でも目指してよいものか不安になることもありますよね。その疑問や不安を解決するために、ここでは厚生労働省が発表した「第35回社会福祉士国家試験合格発表」をもとに合格した人の年齢層を見ていきましょう。
受験者数:36,974人
合格者:16,338人
男女比:33%:67%
合格率:44.2%
これを見てもわかるように、比較的年齢が高くなってから社会福祉士の資格を取得する方も数多くいます。これは社会福祉士という仕事が、相談相手としっかりコミュニケーションを取って、信頼関係を築くことが大切な職業であることがその理由のひとつとして挙げられます。相談者本人だけでなく、家族やサービス提供者とも良好な信頼関係を築いていくことが求められるので、ある程度人生経験、社会経験がある方が有利になる場面もあります。
社会福祉士として転職する場合は、ソーシャルワーカーなどとして福祉・介護の現場で経験をしていたりスキルを持ち合わせていたりすると、経験者として就職時に有利にはたらき、50代にもなると「現場のリーダーなど責任ある地位で、実務経験や高い専門性を持っている人」という、より高い条件で役職者としての採用募集もあります。また、例えば50代以上で未経験から就職を考える場合は、最初から正職員での採用を考えるのではなく、非常勤や契約社員としてキャリアをスタートさせ、経験を積んで正職員への登用を目指すのがよいでしょう。
社会福祉士として長く勤めるためには社会福祉士の資格を若いうちから取得してキャリアを積み重ねていくことが大切です。また、社会福祉士の資格を持って、独立し社会福祉士事務所を立ち上げるというのも長く働くための選択肢の1つでしょう。
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