介護福祉士が働く場所は介護施設や医療施設などが主ですが、介護福祉士の資格を活かして公務員として働くこともできます。公務員は待遇が安定しており、近年なりたい職業で上位に入る職業です。
介護福祉士が公務員になるには、公務員試験に合格する必要があります。地方公務員と国家公務員のどちらになりたいかによって、採用試験が異なるので注意しましょう。
地方公務員になりたい場合、各自治体に定められている「福祉職」もしくは「地方公務員上級福祉職」を受けることになります。
国家公務員になりたい場合は、「国家公務員総合職」です。その中で、「人間科学区分」や「法務省専門職員(人間科学)」などの職業を受験することになります。
国家公務員は厚生労働省や法務省での職務となり、介護福祉士の有資格者だけでなく教育職や心理職などを希望する方も受験しているため、福祉職としての採用は難易度が高いです。
介護福祉士の公務員を受けるためには、まず募集条件を満たし、申し込みを行わなければなりません。受けたい自治体や枠の募集内容を調べてみることが第一歩です。
地方公務員の場合、その自治体が運営する介護施設や医療機関に配属されることが多いです。介護施設での仕事内容は、入所者の生活を支援するための介護業務全般です。介護福祉士の知識を活かし、介護の指導をすることもあるでしょう。また、デスクワークをすることもあります。
医療機関での仕事内容は、入院患者の介護業務です。高齢者以外の患者の対応を行うこともあります。入院患者だけでなく、その家族とのコミュニケーションや他の専門職と連携することが大切な仕事です。
介護福祉士の平均給料は月31万円、年収では370万円程度であるようです。対して地方公務員の給料は平均月35万円、年収では410程度となっています。介護福祉士の仕事は他の職業に対して給料・年収が低いケースが多いですが、公務員として働くことで給料・年収アップが望めます。
また、手当やボーナスを含む待遇の面でも公務員の方が良いことが多いです。社会保険などの福利厚生においてもしっかりしているのが、公務員の人気の理由のひとつです。